2月 17日
そう言えば、少し前にウチの日記で、ちょっと「男塾」の話が出ましたけど、
やはり男塾と言えば、現実には存在しないウソ拳法を
「民明書房刊 世界の怪拳奇拳」などの架空の書物からの引用文を使って、
ホントっぽいウソ解説を付けるという演出が、特徴の一つだったわけですよ。
そんな民明書房のウソ解説こそが、男塾が他のバトルマンガには無い、
ギャグマンガとしての魅力を生み出していたとも言えるでしょうね。
………と、今回いきなりこんな話をしたのは、実は最近ウチの掲示板において、
「男塾の民明書房の解説を昔信じていました」とか
「○巻目あたりでようやくウソだと気付きました」って
感じの話が何度か出たからなんですよね。
……まあ俺もかつては、あれバリバリに信じてましたから、
その意見には非常に共感できるわけですが、俺も今回の書き込みを見て、
「あれっ? もしかしてついうっかり信じてしまった人って他にもいるのか?」
と思って、試しにちょっとネットで検索してみたんですよ。
……そしたら、なあ〜んだ、結構同じような人っているみたいじゃないですか〜。
しかもどうやら信じていた人の中でも、
人によってウソだと気付いた時期にズレがあるってのが面白いところです。
………何かこれって、
「サンタさんをいつまで信じていたか?」みたいな夢のある話ですよねえ。
………って、さすがにそれは違うけど。
つーか、ただ単にジャンプマンガがウソばっかりって話じゃん。
そりゃ「二重の極み」なんて出来るワケないっつーの!
………しかしまさか、民明書房を信じていた人が、
「ゲームセンターあらし」の
「月面宙返り」を「ムーンサルトり」と読んでしまった人並にいたとは、
初めて知りましたよ。
結構マヌケな同志は、探せばいるみたいですねえ。
2月 20日
そう言えば17日の日記で、「ゲームセンターあらしの『月面宙返り』を
『ムーンサルトり』と読んでいた人がたくさんいた」って話をしたと思います。
……で、もしかしたら若い人たちの中には、その辺の話を
知らない人もいるんじゃないかと思うので簡単に説明いたしますと、
そもそもその「ゲームセンターあらし」ってのは、
昔コロコロコミックで連載されていたビデオゲームバトルマンガなんですよね。
そして「月面宙返り」ってのは、それに登場する必殺技の名前だったりします。
で、それは「月面宙返り」と書いて「ムーンサルト」と読ませるわけなんですけど、
それが子供たちにもちゃんと分かるように、
マンガの「月面宙返り」ってセリフには、
そこに「ムーンサルト」とルビが振ってあったんですよね。
でもそのルビがどういうわけか、
ム ー ン サ ル ト
「月面宙返り〜」
って感じで、
「月面宙返り」の「月面宙返」の部分までのところに、
「ムーンサルト」と振ってあったため、
「月面宙返り = ムーンサルト」だという知識のない子供たちは、
「月面宙返」を「ムーンサルト」と読むのだと勘違いしたために、
「ムーンサルトり」という誤読が発生したという経緯であります。
……って、「簡単に説明」と言った割には、ずいぶん長々と説明してしまいましたが、
俺がここまであらしについて説明のには、ちょっとわけがありまして、
実はですねえ……、俺は今回、もう一つだけあらしについて、
ちょっと皆さんに聞いてみたいことがあったからなんですよね〜。
つーわけでして、ちょっと皆さんに聞きたいんだけどさー……、
ゲームセンターあらしに出てくる必殺技の一つの、「スーパーノヴァ」。
アレの読み方って、皆さんちゃんと分かりました?
……って、いや〜実は俺さー、アレの読み方が全然分かんなかったんだよねー。
何がって、「ヴ」の読み方が全然分かんなかったんだよねー。
あらしで「スーパーノヴァ」が初めて出たとき、
「これどうやって読むんだよっ!」って思いましたよー。
………と、こんな事を言うと、最近の若い方々は、
「そんなワケねーだろっ! 『ヴ』なんて読めて当然だろっ!」
って言うかもしれないけど、いやいやちょっと待ってくれって。
そりゃあさー、最近では「エヴァンゲリオン」とか「ヴァンパイア セイヴァー」とか、
「ヴ」なんて日常生活でいくらでも目にするかもしれないけどさー、
俺が子供だった当時は全然無かったんだよ!
「ヴ」なんて目にすることは全然無かったんだよ!
少なくとも俺が生まれて初めて「ヴ」を目にしたのは、
この「スーパーノヴァ」が最初だったんだよ!
……って、そんなわけで、
俺はこの「スーパーノヴァ」が読めなくてホント苦労したんですよ。
それで何とか無理矢理読もうとして、
とりあえず、「スーパーノウァーッ!」と言ってみて、
そのときに「ウ」をしゃがれた声で発音とかしてみて、
濁点っぽさをアピールして何とか読もうとしていたんですよ。
そんなむなしい苦労をしていたわけですよ。
………って、そーゆーわけで、
きっと皆さんの中にも同じような苦労をした方がきっといますよね!
この苦労、分かってくれる人って、きっといますよね!
今頃皆さんパソコンの前で、
「あっ、俺だけじゃなかったんだ!」って胸をなで下ろしていますよね!
いや〜、今回思い切って告白してみて、ホント良かったな〜。
………って、まあおそらく今日の話は、マヌケな同志を探そうとして、
結局俺一人だけ恥をさらしたという結果に終わるんじゃないでしょうか。
さすがにこんなバカはいないだろうなあ、やっぱ……。
2月 25日
最近、掲示板に出てきた話題を使って日記を書くという、
文章サイトとして失格なことばかりしている宮川リョウタです、こんばんは。
……って、そんな状況にもかかわらず、
今日の日記も掲示板で出てきた話だったりするんですけど。
でー、どんな話かというと、少し前にウチの掲示板で俺が、
「フィギュアスケートは、何故あれをフィギュアと呼ぶのか?」
って話をしたんですよね。
ほら、普通世間一般でフィギュアというと、人型模型のことを指すじゃないですか。
それなのに、何ゆえあのスケートでダンスをするという競技が、
フィギュアって呼ばれているのかなあと疑問に思ったわけなんですよ。
そしたらですねー、なんと掲示板でRadio Pressさんから、
その疑問に対する見事な解答を得ることが出来たんですよー。
つーわけで、その解答ってのは以下の通りです。
フィギュアスケートの語源ですが、
かつて、コンパルソリー(compulsory 規定)という演目がありまして、
氷の上にスケートのエッジで正確に図形(figure フィギュア)を描く
というものでした。それが語源です。
うわあ、スゴイ!
まさかフィギュアスケートにこんな真相が隠されていたとはっ!
いや〜、やはり何でも聞いてみるもんですなあ。
しかしそれにしても、真相が、
「スケートのエッジで図形(フィギュア)を描くからフィギュアスケート」だなんて、
なんか「『どんぶり勘定』の『どんぶり』とは、一体どんな意味なのか?」
みたいな話をよく調べてたりする、「めざましテレビ」の
「走れ!! めざまし調査隊」あたりで、採り上げられそうな話じゃないですか。
ホント驚きましたよ。
まさかスポーツの起源ってのに、
こんな面白エピソードがあるとは思いもしませんでしたねえ。
……って、そう言えば、他に面白いスポーツの起源と言うと、
以前聞いた話で、スキーのジャンプ競技ってのは、
もともとは処刑方法の一つだったらしいじゃないですか。
つまり、高い山の斜面の上から、スキー板をはかせた罪人を突き落として、
転落死させるという、世にも恐ろしい処刑方法がありまして、
それがいつしかスポーツの一つになったということらしいんですよ。
いや〜まったく、世の中わからないものですね……。
って、そうそう。
それでふと思ったんですけど……。
ウインタースポーツの中に、
「リュージュ」とか「スケルトン」とかの、ソリ競技ってあるじゃないですか。
あれの起源ってさー、
めちゃめちゃ処刑くさくない?
だってですねえ、あれってブレーキもハンドルもないソリに人を乗せて、
それをアイスバーンの斜面の上から高速で滑走させるんですよ。
そんなことしたらさー、それ絶対に死ぬじゃん!
特に頭を下にして滑る「スケルトン」なんて、
どう見ても殺す気マンマンじゃん!
しかもその名前が、よりによってスケルトンだなんて、
暗に「死ね!」と言ってるようなもんですよ。
……つーか、それはもはや暗じゃないって気もするんですけど、
真相は一体どうなんでしょうか。
俺は「昔の処刑法」って説に1万ペリカ。
2月 28日
もういい加減、そろそろお客さんに逃げられそうな気がするんで、
掲示板の話題で日記を書くという手抜き更新はやめにしたいところですが……、
つーか今回でもう止めにしますです、はい。
……って、それというのも、まあ先日のウチの日記で、
「スキーのジャンプ競技は、もともと処刑方法の一つだった」
って雑学を書いたじゃないですかー。
そしたらですねえ……、
それについて掲示板でM1号さんから指摘があったんですよね。
でー、まあどんな指摘かと言えば、
例の「スキーのジャンプ競技は、もとは処刑方法」って情報。
どうやらあれは、デマってことらしいです。
つまりあれは、明治時代に日本へスキーが伝えられたときに作られた逸話らしく、
まあ感じとしては「写真に写されると魂を抜かれる」なんて噂と
同じようなものってことでしょう。
それが今の今まで、噂として残っていただけの話で、
そんなバカなことを言っているのは日本人だけってことらしいです。
つまり俺は、騙されていたってことですね。
………まあ確かに冷静に考えてみれば、
「スキーのジャンプは、古代において処刑方法の一つであった」だなんて逸話は、
それこそ民明書房の本にでも書かれていそうな話でして、
レベル的には「『ゴルフ』はかつて暗殺拳の一種だった」なんてのと、
同レベルなわけですよ。
そんな民明書房レベルの話を俺は信じていたわけですな。
まあ今に始まった話じゃないですが、明らかに俺、バカです。
しかしですねえ……。
今回の件で考えさせられたんですが、
こういう事実があるとなると、現在世間に広まっている雑学ってのも、
その信憑性は結構疑わしいんじゃないかなあと思ってしまったわけですよ。
例えばまあ、俺が今までに耳にした雑学って言えば、
・「カンガルー」という言葉は、アボリジニー語で「私は知らない」という意味
・「感謝感激雨あられ」という言葉は「乱射乱撃雨あられ」が変化したもの
・「名無しの権兵衛」という言葉は「名主(なぬし)の権兵衛」が変化したもの
・トンネルは東京に近い方が入り口、その反対が出口
・テレビアニメ「グレンダイザー」は、フランスにおいて視聴率100%を取ったことがある
・「スターウォーズ」に出てくるロボット二人組は「隠し砦の三悪人」の百姓二人組が元ネタ
・日本にタバスコを広めたのはアントニオ猪木
・本物のジャイアント馬場は「アッポー」とは言わない
・「ルストハリケーン」は「グレートタイフーン」よりも威力が上
・「ツインテール」はエビの味がする
………なんてのがあるわけですが、それらの雑学も軒並み信用を失った状態。
言うなれば安パイゼロって状況ですよ。
そんな状況にもかかわらず、うかつにも
「皆さん、知ってますか〜。ドラえもんに出てくるジャイアンの妹の『ジャイ子』って、
本名が『ジャイ子』なんですよ〜」
なんて雑学を切り出そうものなら、そりゃあもう「待ってました!」とばかりに
「アンタいまだにそんな説信じてるの? 古っ!」
とか言われてしまうわけじゃないですか。(解らない人はこの辺参照)
その程度の内容を得意気に語ってるようじゃ、マズイわけですよ。
だいたいねえ………、
どこかで人に聞いただとか、掲示板に書いてあっただとかなんて、
ホントかどうかあやふやな情報を自分のサイトで雑学として紹介するなんて、
いくら雑学とは言え、あまりに雑すぎですよ。
まあそんなわけで、やはりこのサイトでは、
どこかで人に聞いた雑学を紹介するのではなく、
俺が自分の頭で考えた有益な情報を書いていこうと
決心したというわけであります。
……って、そうそう。
そんなわけで早速、有益情報を一つ紹介しようと思うんですが、
この前ふと考えたんだけどさー、
ほら……、「カミソリ負け」ってのあるじゃないですか。
あのカミソリでヒゲを剃ったときなんかに、肌が痛くなるってヤツ。
あれって、結構痛くて嫌なもんだけどさー……、
だからと言って「カミソリ勝ち」ってのは、もっとマズイと思わない?
だって、「カミソリ勝ち」ってことはつまり、
あまりのヒゲの剛毛さ故に、ヒゲがカミソリに勝ってしまうってことですよ。
つまりはカミソリでヒゲを剃ったら、カミソリの方が刃こぼれするってことですよ。
それって、すげーマズイじゃん!
だって、そんなことになっちゃったらさー、
もう絶対傷つくじゃん!
カミソリ君が、スッゲー傷つくじゃん!
カミソリ君の自尊心が、大きく傷つけられてしまうわけじゃん!
もうカミソリ君、スッゲー落ち込んじゃってさー、
明日からもう、ヒゲをちゃんと剃ってくれなくなるでしょー、
……って、そりゃ刃こぼれしてるんだから剃れなくて当然なんだけど、
とにかく「カミソリ勝ち」ってのは、すごくマズいわけですよ。
………そう考えるとさー、
俺、「カミソリには負けとけ」って思うね。
「こんなときぐらいカミソリには勝たせてやれ」って思いますね。
………つーかさー、
「カミソリ負け」ってのは、本当の意味では「負け」じゃないんですよね。
負けることで、「勝ち」よりも得られるものがあるってことですよね。
つまりは「カミソリ負け」ってのは、「負けるが勝ち」ってことなんですよ。
……って、うわー、今俺、めちゃめちゃいいこと言ったじゃーん!
………って、まあ、俺が「有益情報を書く」と言った時点で、
このようなろくでもない結果になるのは、皆さん予想の出来たことと思いますが。
まあとにかくね……、
ウチはこんな感じでいくのが一番良いと思うわけですよ。
そう。俺は別にウソ雑学に負けたわけではないんです。
これも一つの「負けるが勝ち」なんです……。(かなり詭弁くさい)